【あらすじ】
ガラス張りの温室〈ブライトハウス〉。
そこでは、切り花として育てられるバラたちが、人知れず生きている。
彼女たちには、生まれたときから定められた「役目」があった。
人を魅了し、幸せのために咲き、そして――人のために死ぬこと。
やがて訪れる“卒業”の時期を前に、バラたちは自らの最期を選ぶための「進路」を考えはじめる。
それぞれが夢を見るなかで、ひとりのバラ、ティニーは迷い続けていた。
自分は、誰のために、どこで終わるべきなのか。
これは、
「どこで死ぬか」ではなく、
「誰のそばで終わるか」をめぐる、やさしくて残酷な寓話。