◯ぬきさしならへんっ! ぱにっしゅめんと ⚠️R-18 BL
おしおきをテーマに、景虎と庄助、二人のヤクザの愛と欲望を描いた小説と漫画の二本立て。 本編から独立したストーリーなので、ここから読んでも大丈夫。 景虎の野性的なセクシーさ、庄助のおバカな可愛さ、二人の魅力がてんこもりの描き下ろし二篇!
・小説『Until hell ends!』 闇カジノやうらぶれたレトロなラブホテルが舞台に、日常の隣に潜む裏社会を、軽妙に描く。 「ヤクザは恐怖を忘れた者から死んでゆく」 とのたまう景虎に、庄助は心も身体もわからせられてしまう…! ※放置や玩具など、ハードめなプレイがあります。
【サンプル】
https://x.com/akecch_lov/status/2012657163651653755 ・漫画『冬の獣は穴に潜る』 雪の降る正月早々。二人の住む愛の巣に、上司の国枝がやってくることに。片付けをせず遊んでばかりの庄助に、業を煮やした景虎は強硬手段に出て…!? 心と身体が温まる、可愛くエッチで糖度高め(当社比)、愛と仁義溢れる漫画19ページ。
【サンプル】
https://www.pixiv.net/artworks/140252084ーーーー小説『Until hell ends!』のサンプルーーーー
まさに失敗の許されない勝負の時だった。
テーブルランプのシェード越しの淡い光が、早坂庄助(はやさかしょうすけ)の輪郭を照らしていた。アーモンド型の目が、珍しく真剣な色を纏って爛々と光っている。
芝浦のタワーマンションの一室。大きな窓の向こうに、レインボーブリッジの光の帯と、海上に点在する赤い航行灯が、そらぞらしく煌めいている。
庄助は、室内だというのにジャケットも脱がずに、バカラのテーブルについていた。暗い室内に白く浮かび上がる丸みを帯びた頬には、この場に相応しくないような、あどけない少年の名残があった。
背の高いディーラーの男が、何事かを庄助に問いかける。静かに首を横に振るのを見るとディーラーは頷き、慣れた手つきでトランプの縁に指をかけた。裏返されたカードの数字を読み上げる際に、プラスチックトランプのたわむ、小気味のいい音がした。
「バンカー、ナイン。バンカーの勝利です」 男の抑揚のない声が響くと同時に、庄助がベットした最後のチップが、冷たい銀色のレーキによって、容赦なく回収されていく。
「くそ……っ」
バカラの決着は呆気ないものだ。一瞬で勝負がつく、敗北に浸る余韻すらない。
庄助は、苦々しく息をつくと立ち上がった。部屋の上に溜まっていた熱気が、一気に頬や耳に纏わりつくようだ。空っぽのチップボックスをテーブルに置き去りに踵を返すと、何かから逃げるように早足で歩く。手を突っ込んだジャケットのポケットには、千円札が二枚と穴の開いた小銭が一枚入っていた。虚しい手触りだった。
ーーー中略ーーー
この部屋には掛け時計がない。あったところで見えない。外の音さえろくに聞こえない。
「く、んんっ、う……」
真っ黒いアイマスクで視覚を遮断された世界の中、自分の息遣いと、体の内外に響く振動だけが確かだった。
信じられん。カゲは変態すぎや。
景虎に連れ込まれたのは、絢爛な東京の夜景の足元に建つ、ぽつんと忘れ去られたような小さなラブホテルだった。
排気ガスで黒く滲んだ、厚手のビニールカーテンのついた駐車場、モルタルの外壁には消えかけた矢印型のネオン。昭和に取り残されたような、古びたホテルだ。
どうしてこんな場所を知っているのか?と庄助が聞くと、ここは織原組がケツモチをしているホテヘルの提携先だという。
とはいえ、庄助は割と楽観的に考えていた。
景虎は自分のことを好いているから、多少手荒くしたとしても無体はしないという自信と、何より自分の手で任務を遂行できたという万能感が、彼の気を大きくしていた。
現在、庄助のペニスの先端には、小さな卵型のローターがくっついている。敏感な裏筋を弱く震わせるそれは、ペニスごとコンドームで包んで固定され、さらに外れないように根元をバンドで縛ってある。
「イッ……はう、クソ……あっ、あ」
両方の乳首には吸引用のカップが装着され、チクチクと引っ張られる感覚が常にある。その上、直腸の中を占拠する、プラグ型のバイブレーターが、庄助の前立腺をゆるく刺激し続けていた。
体を振ってそれらを外そうにも、庄助の両足首は、ベッドの脚へそれぞれ一本ずつ細いロープで縛りつけられている。長さがいっぱいいっぱいの紐は張りつめ、遊びがほぼない。
両手首は手錠をされて、ベッドヘッド脇のエアシューターの配管に繋がれていた。
なあカゲすごいで!金を空気で飛ばすやつや、初めて見た!
壁に沿って天井まで伸びる無骨な金属の管を見て、庄助はまるで恐竜の化石でも発見したかのように歓声を上げていた。昔ながらのラブホテルにあるともっぱらの噂の、エアシューターだった。
透明なプラスチックのカプセルに貼られた『こちらに料金を入れてください。キャッシュレス決済はフロントまで」というテプラの文字や、ベッドのところだけ鏡張りの天井などと相まって、さっきまですごくテンションが上がっていたのに。
まさかこんなことになるとは思わなかった。身じろぎといっても、せいぜい腿や背中をほんの少し浮かせることができる程度だ。
拘束されるまで、わけもなく余裕をぶっこいていた庄助は、景虎がフロントで部屋の鍵とともに、大きなプラスチックのカゴを受け取っていたのをちらりと見て、ここアメニティめっちゃくれるやん!と思っていた。その中には、様々なアダルトグッズや拘束具が詰め込まれているのを、露ほども知らずに。
「……っカゲ……の、ボケが……」
返事はない。なぜなら、景虎はこの部屋にはいない。
今回の仕事の報告をしに、一度出てくる。
庄助を裸に剥いて縛り上げ、おもちゃを装着し終えたあと、景虎はにべもなく言い放った。敏感な三点すべてを蹂躙する刺激に、庄助の身体は甘く温まり始めたばかりだったのに。
道具で責められるのも恥ずかしかったが、そこから放置されるものとは思わなかった。焦ってギャーギャーと喚き立てる庄助に、無慈悲にアイマスクを装着すると、景虎は振り向きもせずに部屋から出ていった。
それから何時間経ったのかわからない。もしかしたら、数十分程度しか経っていないかもしれない。にも関わらず、ずっと姿勢を変えられない身体の節が、しくしくと痛み始めていた。
暇やし、中途半端に気持ちいいし、腹減ったし、最悪や。
せめて眠りたい、それかテレビの音や音楽が聞こえていれば、少しはマシだったのに。
さっき車の中でスマホを見た時は、日付が変わる少し前だった。今は何時だろう。庄助がもぞもぞと腰を浮かせると、アナルプラグの振動が触れる位置がかすかに変わり、別の場所が刺激される。
「んんっ、もう……いやや……っ」
ひとりごとでも言っていないと、おかしくなってしまいそうだった。
もどかしい。体勢とプラグの形状的に、いきんでひり出すこともままならない。景虎はまだだろうか。事務所に帰ったのだろうか。こんな夜中に? そもそも今は夜中なのだろうか? 先行きの見えない放置プレイは、快感よりも不安が勝る。
このまま景虎が帰ってこなかったら? 庄助の根性を叩き直すと言った手前、さすがにそれはないだろうとは思う。しかし、事故や闇討ちにより、景虎が帰ってこられない可能性は大いにあるのでは……?
ーーーー続きは製品版でお楽しみくださいーーーー