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文学フリマ東京42出店者
Solaris(ブース: B-85)
アニマの檻・いいかいミザリー、僕の名をお聞き
こちらのアイテムは2026/5/4(月)開催・
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アニマの檻・いいかいミザリー、僕の名をお聞き
南1-2ホール | B-85 (小説|エンタメ・大衆小説)
あにまのおりいいかいみざりーぼくのなをおきき
Solaris
書籍|文庫判(A6)
174ページ
1,000円
2026/5/4(月)発行
――神を産み直す。弟の子宮で。 哲学×耽美×崇拝。 神にも等しい兄をめぐり、殺し、殺され、同一化していく物語。 (『アニマの檻』)
――不。無。非。未。それが普通の東京。 シュルレアリスム×実存×夢日記。 主語を失くした男が、「観測」によって輪郭を与えられていく物語。 (『いいかいミザリー、僕の名をお聞き』)
読むことと、見られること。 内側と外側、二つの檻を描いた合本です。
『アニマの檻』冒頭サンプル: プロローグ 僕を忘れて。 君は此処から飛び立って。
1章 想像界へようこそ l’Imaginaire 「……死んじゃえばいいのに」 ――何てことを言ってしまったのだろう。 本心から出た言葉ではなかった。冷や汗が頬を伝う濡れた感覚が、おれの背筋をぞくぞくと震わせる。 だがそんなおれの未熟な言葉に、兄貴は優しく嫣然と微笑んだ。兄貴の好きなサンダルウッド――白檀の薫物が噎せ返るように部屋を満たしていた。その仄甘い芳香が、息をする度乾いた喉奥に絡みついてくる。何処か湿った煙は、おれの皮膚の裏側にまで沁み込んでいく。吸い込む度、兄貴の存在に全身が内部から侵掠されていくかのようだった。
中盤 『君の中の僕が君を殺したがってるの? それとも君が殺されたがってるの?』『蓮二。君は永遠に子どもの儘でいて。卵の中から孵らないで。 可愛い可愛い蓮二。愛しているよ。さよなら。 』 主人公の蓮二は兄から逃れられるのか? 副題は「A love is double suicide.」です。
『いいかいミザリー、僕の名をお聞き』サンプル: Interlude:04 僕は車椅子に乗っていた。本当は歩ける。だが歩けないふりをしている。それが気付かれたら万死に値すると思っている。 その日も父に車椅子を押されて外に出ていた。春の穏やかな日差しが暖かかった。蝶がひらひら舞い、花は百花繚乱に咲き、生温い潮風が吹く。世間の喧しさから遠く離れた世界だった。 その平穏を崩す者が表れた。一匹の鳩だった。ふと目に入ったそのチョークのような白に惹かれ、僕は無意識に立ち上がっていた。 あ―― まずい。生きていてはならない。殺される。それは社会的な死だった。それでも僕は足を一歩踏み出していた。 気まずくて、背後の父の顔が見られない。万死に値する。万死に値する。万死に――……
夢日記と日常が交互に続きます。シュレディンガーの男の結末とは。
前回完売した二冊の再編集本です。 内側で壊れ、外側で完成する。 君の中で生き、世界に見られて死ぬ。 殺して、観測して、ようやく人になる。 ――理解される前に壊れる物語。
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