私の職業は「漫画家」ということになっている。
漫画を描くのがそれなりに得意だから、漫画家として仕事ができているのだろう。しかし、漫画家のキャリアも20年を超え、五十路が見えてきた今、とくに最近よく思う。好きか嫌いかで言えば、私はおそらく、漫画よりも文章を書くことがより好きで、性に合っているのではないか。漫画を描くことも好きだが、それに輪をかけて作文をしている自分のほうが生き生きとしていないだろうか、と。(「長いまえ書き」より)
漫画家・信濃川日出雄は、「描く」よりも「書く」ほうがより好きな“作文愛好家”だった!?
累計250万部超の人気山ごはん漫画『山と食欲と私』(新潮社)の作者・信濃川日出雄さんの初となる文章本です。
現在も北海道新聞「さっぽろ10区」のWebで連載中の、移住漫画家の目線で、北海道・札幌で過ごす日々の生活や子育て、漫画づくりなどについて書くエッセイ連載「札幌と◯◯と私」5年分の原稿に、人知れず、本当に毎日休みなく書いている、友人限定公開のSNS投稿などの文章を1冊にまとめました。