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MAID HACKS 改訂版

  • 南1-2ホール | U-23 (評論・研究|文化研究)
  • めいどはっくすかいていばん
  • 久我真樹
  • 書籍|A5
  • 118ページ
  • 1,000円
  • https://note.com/kuga_spqr/n/…
  • 2023/12/31(日)発行
  • 概要

     本書は2007年12月に作った『MAID HACKS』を2023年12月に改訂したものです。
     『MAID HACKS』は、主に19世紀英国ヴィクトリア朝に生まれて20世紀前半までに活動した「実在したメイド(執事や他の使用人含め)」が語った言葉を資料本・自伝などから抽出し、彼女たちが生きて過ごした時間や世界を描き出して伝えることを目指しました。
     2007年の刊行当時、日本はメイドブームのピークを迎えていました。
     創作の世界である「漫画・アニメ・小説・ゲーム」などの領域でメイドブームが生じ、1990年代後半から日本独自の「日本のメイドさん」とも言えるキャラクター像が確立し、「歴史的な家事使用人としてのメイド」のイメージを上書きしていきました。
     そうしたイメージが先行する中、実際に存在した「職業としてのメイドはどんなものだったのか」という関心が高まり、英国メイドに関する表現や知識が、同人の場を含めて日本で少しずつ増えていくことになります(森薫先生の『シャーリー』も同人誌から)。
     そして2005年を中心とするメイド喫茶ブームにより、さらにメイドのイメージが加わりました。メイド喫茶の店舗数が増大し、テレビや雑誌などのマスメディアでの報道も増え、「メイド」は「メイド喫茶のメイド(ウェイトレスの役割)」を指すようにもなりました。さらにメイド喫茶を舞台とする創作も増加し、メイドイメージは拡散し続けました(詳細は2017年に星海社から出版した『日本のメイドカルチャー史』をご参照ください)。
     このような状況に面していた2007年当時の私は、英国メイドを至上とする立場であったため、日本独自の「メイドイメージ」の広がりによって「英国メイドがHACKされた(書き換えられた)」ように感じました。そこで「英国メイドの本を通じて、世の中に流布するメイドイメージをこちらからHACKする」と思い、本書を作りました。

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