トリはクッキーをかじりながら聞きました。
「わたしは小さい頃から本を読むのも好きだった。それでね、本のなかの登場人物たちが住んでいるひとつの大きな地図みたいのが私の中にあるの。その地図は本を読むたびに少しずつ大きくなっていって、いろんな国ができたり無くなったり、急に湖がうまれたり川が流れたりするの。いろんな人や動物が行き来していて、別のおはなしの登場人物たちがばったり会ったりすることもある。そういうことを考えていると、おはなしができるの」
トリとノイはクッキーを食べる手を止めて、もっと聞きたいというようにマノのことを見つめました。
(本文より抜粋)