こちらのアイテムは2026/5/4(月)開催・文学フリマ東京42にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京42公式Webサイトをご覧ください。

虚構のプリクエル

  • 南3-4ホール | い-11〜12 (小説|SF)
  • きょこうのぷりくえる
  • 久納 一湖
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 162ページ
  • 1,000円
  • https://team-hattari.jimdosit…
  • 2024/1/4(木)発行
  • 「金ない、パワーない、身長もない」

    シリーズ2作目。

    黒澤と高見の男女コンビが、新たな脅威であるアンドロイドに悪戦苦闘する話。
    サブキャラの活躍が好きな人は是非。

    メトロシティの違法オートマタ対応業者である黒澤は、簡単だったはずの「物資の回収案件」で想像もしていなかった存在と相対することになる。
     陽気な同僚であるメカニックの高見佳奈に、オートマタ素材で不思議な特色をもつエルリ。そしてチームの助っ人として派遣された〝支援者〟の正体とは。 『虚構傀儡の女王』へつづく物語。

    本作はシリーズ2冊目。3話収録。
     #凸凹コンビ #未知との遭遇 #次巻へ続く

    キャラの背景を深堀り出来るガールズトーク小話や、主人公である伊野田くんの15歳ころの話も。

    ・虚構のプリクエル
     想定外の案件にぶちあたった凸凹コンビの活躍。
     #ツンデレ#微レトロ #悩める30代

    職場に好きな先輩がいると仕事が捗るアレ
      高見佳奈と居候のエルリ(20代前半)が、チームメイトである主人公、黒澤、笠原について喋っている話。
     #息抜き #街歩き #ガールズトーク

    水溶性の鉄拳 
    訓練施設で過ごしていた頃の伊野田が、とある少年と出会って殴られる話。昔の事。
     #子供の頃 #剛腕ファザコン #嫉妬


    ・登場人物
    黒澤…本来はサポートなのに資金不足で人を雇えず、仕事(出番)が増えたのを嘆き悩みつつ奔走。 最年長でツンデレ。田舎に嫁がいる。
    高見佳奈…メカ機械担当。明るく、したたかである。
    琴平…伊野田の監視者
    伊野田…主人公。研究所勤務中。
    笠原拓…伊野田の相棒。


    「続きが気になる!」期待の中編作品。 短編2本もあわせて世界観を楽しんでほしい1冊。
      
     一見ふつうのアラサーであるサブキャラの黒澤当麻が、自身のスペックや大きな障害に悩みながら進もうとしていく姿に、"大人だからこそ"の不器用なかっこよさを感じてもらえるはず。 ツンデレ最年長の魅力溢れる一冊。

    絶対前進後ろ見ずの同僚、高見佳奈との凸凹コンビや、黒澤に憧れるエルリを見ていると、きっと黒澤さんを応援したくなるのではないでしょうか。
    女子トークを聞きながらキャラクター関係を楽しめる話など、バリエーションに富んだ1冊です。シリーズものですが、これだけでも楽しめます。

    ---------------
    作:久納一湖、イラスト:ハルサカ様
    ---------------

    【抜粋】
     
     ニュースが次の話題に切り替わった所で、高見はモニタを消した。運転席に身体を預けて背伸びする。フロントガラスがだいぶ濡れていたので、一度ワイパーで拭った。

     違法オートマタが減った次は、自社製品の迷子騒動か……。  笠原工業が警備・医療や家庭用の、いわゆる正規オートマタの他、違法オートマタも製造していた事実は、当然一般には知られていない。違法というのは文字通り、違法に改造やモデルアップされた機体で、これは笠原工業が秘密裏に軍需産業に介入しようとしていたことに所以する。その計画の一部で生み出されたデザイナーベイビーという素材にも高見たちは会ったことがある。その一人は今は仕事を引退し、また一人は北の狭間と呼ばれる異国へ渡り、もう一人は自分のガレージに居候している。そう考えると奇妙だな、と彼女は思った。

    「世の中、いろいろあるんですねぇ……」  
      そう独り言をぼやいていると、同僚から「部屋の前に着いた」と通信が入る。黒澤当麻だ。声色は低い。今日の案件があまり気に入らなかったようだが、自分たちで対応できる内容がこれしかなかったのだから仕方ない。実のところ彼女自身もあまり乗り気ではなかった。しかし、乗り気でない作業をこなすから仕事なのであって、その対価として報酬を得ているのだから文句はなかった。黒澤も同じだろう。それに、少しでも稼がなければ。
     「よぉし。今日も一日、がんばりますか」  
      高見はまた独り言を呟いて、通信をオンにする。ツナギの袖を捲ると、彼女は車の窓から相棒の居る現場を見上げた。
    「高見さん、これはどう考えても、俺たちでなくて警備隊の仕事だと思うんだが」  
     古びたモーテルの一室の前で、黒澤は苦言を漏らした。生憎の空模様で霧雨が降っている。それが自分の黒髪とブルゾンを湿らせていることが不快だった。二階から管理室の様子を窺うと、気弱そうな女が窓越しにこちらを見上げていたが、自分の視線に気づくと直ぐに奥へ姿を消した。こんな頼りなさそうな男が来たことに落胆したような顔だったが、よくあることなので彼は気にしなかった。

     黒澤が年の割に若く見えるのは、小柄な体格のせいだが、丸くて大きな瞳がそれを助長させていた。実年齢は三十半ばに差し掛かっているにも関わらず、未だに学生に間違われることもある。誰が見ても、彼がオートマタを相手にできるとは思わないだろう。








ログインしませんか?

「気になる!」ボタンをクリックすると気になる出店者を記録できます。
「気になる!」ボタンを使えるようにするにはログインしてください。

同じ出店者のアイテムもどうぞ

スティール・ライフ短編集虚構のプリクエルスティール・ライフ 虚構傀儡の女王スティール・ライフ短編集2 break time- hiri hiri -音色と歌声 hiri hiri side storyTHE LAST CHILDREN ルカの物語AMATSUBU/INAZMAどうやって書いたか覚えてない

「気になる!」集計データをもとに表示しています。