「カール・マルツゥが食べたいなって思ったんだ。ボクはあのチーズで作るチーズケーキが大好きでね。君はちょうど良い材料だったわけだ。ちょっと面白い作り方を見つけたから、試してみたくもなった。スカフィズムって知ってるかい?」
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楽しそうな声だった。それは悪魔の声。目の前にいる優男は正真正銘の悪魔だった。
何を言ってるのか、遅れて理解をする。
この男は、私を食べるためにここに連れてきて、そして今、私は調理方法を直に聞いているのだ。自分が料理される方法を。
丁寧に優しく。
「まず君をチーズにするために、牛乳と蜂蜜をたくさん飲ませる。吐くくらいたくさん飲ませて内臓がはち切れんばかりに流し込む。牛乳と蜂蜜は時間をかけて発酵して、やがてチーズになる。そして、君の体に蜂蜜をたっぷり塗って牢に入れる。本当は池のボートに置き去りにするのが良いらしいが、ボクの屋敷には池がないし、君の食べ頃を見逃すかもしれない。君の体にはやがて蛆が湧く。それが体を食い破って柔らかくしてくれる。グジュグジュに崩壊するまでにかかる時間は二週間。二週間経つと絶命するらしいが、たまに生きてる者もいるらしい。そうしたら死ぬまで繰り返そう。ボクが考えたスカフィズムによるカール・マルツゥの作り方なんだけどどうだろう。女の人の肌は柔らかくてもろいから、一週間で死ぬかもしれないね。まぁそうなったら、出来上がりが早く済むだけだ。たっぷり苦しんで死んでおくれ」
優しく男は説明する。
「さぁ、ならば早くコトをしようではないか」
私の着ている服に手をかけ、ボタンを外し、ストッキングを脱がし、スカートを脱がし、首輪と手錠をかけ、その食欲と好奇心に眼を爛々と輝かせ……。
私を一糸まとわぬ姿にしてから、こう呟いた。
「やっぱり、食べるには女の子に限るよ。美味しそうな柔肌を見てると、本当にそう思えてくるんだ」
獣のような目をこちらに向けて。
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