10万円の記事が更新された直後、書き手は死んだ。
クリエイター向けプラットフォーム「node」で人気を博すライター・川久保亮が、渋谷の雑居ビルから転落死した。 彼の部屋に残されていたのは、10万円という高額な値が付けられたまま「非公開」にされた記事。 タイトルは『これは、たったひとりの読者に向けた文章です。』
彼はこの記事で「たったひとり」に何を告白しようとしていたのか? そして、この記事のパスワードを知り、アクセスできた「たったひとりの読者」とは、一体誰なのか?
捜査にあたるのは、文学部出身の異色の刑事・金田彰。 浮かび上がる容疑者は、被害者の元恋人であり、彼に才能を潰された編集者・宇佐美杏奈。 川久保のライバルであり、杏奈に歪んだ執着を見せるライター・斉藤誠。 そして、川久保が匿名で接触していた、謎に包まれた「もうひとりの読者」……。
「書くこと」に隠された罪と、「読まれること」が引き起こした悲劇。 SNS時代の「言葉の力」を問う、衝撃のクライム・サスペンス。
すべての伏線が反転する、どんでん返しの結末を見逃すな。