ヴィル・デール・ロペ・ソーポス・ヤマトの五人は、白い部屋の壁を壊して外の世界を知るための一歩を踏み出した。
そこで彼らが目にしたものは、終わりの見えない螺旋階段。誰ともなく足を止め、ただならぬ深淵を睨みつけた。けれど、彼らは暗闇に向かって足を踏み出す。
青い部屋で出会ったブルジュと名乗る少年との出会いと別れは五人の心に深く刻まれた。
そして、ここから紡がれるのは開けてはいけない扉の先に待つ物語。
──本。本。本。
黄色の壁面を埋めるように置かれた本棚には無数の本。
グラナダと名乗るその人はおびただしい数の本に囲まれていた。
対話で記憶を取り戻そうとした五人。本で記憶を取り戻そうとした一人。
五人と一人は黄色い部屋でひとつの決断を迫られる。
生を求める彼らの歩む道(ものがたり)、第二章。
(──そういえば不思議だと思いませんか?
言葉って、物語って……どこから生まれたのでしょう)