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紺青の華

  • 南3-4ホール | ち-89 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • こんじょうのはな
  • 書籍|A5
  • 20ページ
  • 400円
  • https://x.com/8210pink
  • 2025/11/23(日)発行
  •  ※この本には劇場版名探偵コナン『紺青の拳』のネタバレがあちこちに当然のように出てきます。


     発端は5月下旬に訪れた大阪・関西万博だった。

    「旅行好きは行ったほうがいい!」というクチコミを見て、じゃあ一回行っとくかと夕方入場の半額チケットを取り、パビリオンの予約などまったく無しで訪れた。

     とりあえず名探偵コナン好きとして、シンガポールパビリオンには入っておきたい(コナンの展示がある関西パビリオンは予約必須だったため、後日行った)。

     赤い円盤のような飾りが敷き詰められた丸い建物には、30分ほど並ぶと入ることができた。

     そして切り絵やプロジェクションマッピングの展示を見て回りながら、思うのだった。


    「展示じゃなくて本物に行きたい」


     というわけで、帰ってすぐさまリアル・シンガポールパビリオンへの航空券とホテルを検索!

     どうせならコナン映画の舞台になったマリーナベイ・サンズにも泊まりたい。

     シンガポールへは以前一度行ったことがあるのだが、2017年のことだった。

     3月に妹と訪れてマリーナベイ・サンズに泊まり、帰国して1ヶ月後、その年のコナン映画を見に行った日のことを鮮明に覚えている。

     本編が終わって、翌年の予告映像で流れたのは、つい1ヶ月前に泊まったマリーナベイ・サンズだった。しかも怪盗キッドのセリフつき。

    「いや先月行ったわ!」と横転。

    当時「横転」なんてフレーズは流行っていなかったが。

     翌年の映画『紺青の拳』で自分たちが行った場所がいくつも出てくるのはとても楽しかったけれど、聖地巡礼好きとしては映画を見たあとで行きたかった。

    「映画で見た場所だ~!」って回りたかった。

     しかし他にも行きたい国はあるし、行ったばかりの国にもう一度行くのももったいないしということで年月が過ぎ、2025年。

    大阪・関西万博をきっかけにシンガポールへ行きたい気分が急激に高まり、ついに旅行を決めたのだった。

    9月の3連休に有給を1日くっつけて、3泊4日ならどうにか行けそうだ。

     せっかくならと私はコナン好きの友人に声をかけた。

    以前からシンガポールに行ってみたいと話していたMさんとSさんだ。Sさんは海外旅行経験があるが、Mさんは皆無である。

    海外旅行新規の感想が吸えるチャンス!

     LINE通話を繋ぎ、シンガポール航空のサイトを同時に見ながら各自で予約を取ることにして、3人で並ぶことができる座席を押さえた。

     同時にホテルも予約した。

    高額なマリーナベイ・サンズは1泊だけにして、あとの2泊はPromenade駅近くのコンラッドに泊まることにした。この近くには映画で怪盗キッド(工藤新一のすがた)と江戸川コナン(アーサー・ヒライのすがた)が推理を繰り広げる「富の泉」という噴水があり、聖地巡礼旅行にはぴったりだ。

     出発前日には二人が私の家に泊まりに来て、寝るまでずっと『紺青の拳』をリピートしながら聖地を復習。

    翌朝、関西国際空港から出発した。


    (続く)


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