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親から何を言われても あなたは幸せになれる

  • 南3-4ホール | ね-17〜18 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • おやからなにをいわれてもあなたはしあわせになれる
  • 毒親育ちサポーター たまこ
  • 書籍|四六判
  • 330ページ
  • 1,500円
  • https://www.amazon.co.jp/dp/B…
  • 2023/9/3(日)発行
  • 子ども時代に親から日々聞かされていた言葉に悩み、苦しんでいる人はきっとたくさんいるに違いないと思っていました。
    「お前の目の動きひとつで、何を考えているか全部わかる。」
    「そんなことをしたら笑われる。やめなさい。」
    私は、母から事あるごとにこのように言われて育ちました。
    何かしようとすると、常に母からこの言葉が飛んでくるのです。
    私「先生に相談しようと思う」
    母「やめなさい。そんなことを言うと笑われますよ。」
    このような会話を何度したことでしょう。
    「やってみようと思ったことをせずにいるのはイヤだ、でも、私の目の動きひとつで何を考えているかわかってしまう母が言うのだから、私の方がおかしいのかもしれない。私はまだ子どもだから、わからないだけなのかもしれない。」
    そんな風に母の言葉を素直に受け止めていました。結局、いつもやりたいことを我慢し、自ら行動することができませんでした。

    あなたには、子ども時代に親から日々言われていた言葉はありますか。大人になってからも、その言葉にとらわれ、悩み、苦しんでいませんか。私の母のような人は、他にもいそうだという直感がありました。ツイッターでつながった方々の投稿を拝見すると、実際に多くの苦しい気持ちが吐露されており、いたたまれない気持ちになりました。

    日本では、親を大切にしなければならない、尊敬しなさい、親孝行しなさいと、教えられます。そうしないのは間違っている、親不孝だと言われます。どんな言葉を浴びせられようが、親はいつも、子どものためを思っているのだ、子どもが可愛くない親などいるはずがない。そのように言われてきました。すると子どもは、親から言われた言葉に違和感がある時ですら、それをねじふせるようになります。自分の方がおかしいのではないか、まだ幼いために理解できないだけなのだろうと無理に解釈し、自分の気持ちにふたをしてしまいます。そして、親の言葉に従って行動します。親に喜ばれたいとの思いもあります。自分の感情を、なおざりにしてしまうのです。

    このような環境に長く浸かり続けていると、とんでもなく苦しい状態に追い込まれます。自分がどのように感じているか、どのように行動したいか、全くわからなくなるのです。信じられないかもしれませんが、私は本当にわかりませんでした。自分が何者かわからないと言っても良いでしょう。常に親の顔色を見て、叱られないように演じてきたからです。辛い、苦しい、楽しくない、納得できない等、本当はたくさんの感情が自分の中に渦巻いているのに、そんな風に感じていることすら、わからなくなってしまいます。自分の中の違和感に気づけなくなるのです。しまいには、何を食べたいか、何を着たいか、どこに行きたいか。そんなことすらわからなくなりました。仕方がないので、普通の人はこのような時どう感じるだろうかと頭で考え、その答えに従って演じました。友人と一緒にお茶をする時も、普通の人は何が食べたいだろうと考えます。例えば、今流行っているのはパンケーキだな、ではそれにしよう、という風に決定します。そして「わぁ!おいしい!」と演技をするのです。頭がおかしくなりそうです。

    なす術なく、親の顔色を見つつ、どうすれば親に叱られずにすむかを頭で考えて演じる。この繰り返しの日々はシンドイ以外の何物でもありません。私は常に、学校でも家でも、努力して作り笑いをしていました。そんな一日が終わるころには、もうぐったりです。
    寝て起きれば、新しい朝がやってきます。そして、また次の演技をして、作り笑いをして、一日一日をただ耐えるように生きていきます。私は、そんな無駄な時間を、誰にも過ごして欲しくないのです。少しでも早く、あなたがおかしいのではないということに、気づいてほしいのです。

    私はこの状態から開放されるまでに、五〇年かかりました。半世紀もの間、いったい何をしてきたのかと思います。もっと早く気付くことはできなかったのか。本当に悔やまれます。読書やセミナー、ゲシュタルト療法等で、自分の課題に向き合ってきたにもかかわらず、しつこくまとわりつき、なかなか離れない、断ち切ることの難しい課題でした。

    似たような生きづらさを感じながらも、その原因が親の言葉にあると、気づいていない人もいることでしょう。気づかずに生涯を終えることもあるでしょう。親との関係に原因がありそうだとうすうす感づいてはいても、そこからどのように脱出すれば良いかがわからないこともあるでしょう。私は自分の体験を語ることで、同じ問題を抱えている方々が、少しでも早く気付くことができ、楽になれるようにと願い、そのために力を尽くしたいと考えています。無駄に辛い日々から、目の前のことがいつも幸せに感じられる日々に、一日も早く抜け出してほしいのです。

    こどもは本来、純粋無垢な感性を持っています。ありのままの自分を、素直に表現する力があります。自分の内側から湧き出てくる豊かな創造性を発揮する力があります。元々、あなたもそうだったのです。親から日々聞かされる間違った教えに洗脳されて、力を発揮できないでいるだけなのです。ですから、その洗脳を解いて、本来の自分に戻れば良いだけなのです。

    一方で、完璧な親はいません。毒親と呼ばれてしまう親たちにもそれぞれの事情があり、育った環境、そのまた親との関係など、様々な要素が絡み合って今を生きています。毒を吐かなければ彼らは立っていられなかったのだと思います。そうするしか知らなかったのだと思います。だったら尚のこと、その事実に1秒でも早く気付き、自分の人生を生きていきましょう。短い人生を邪魔されてはたまりません。一人でも多くの昔は子どもだった人たちが、自分の人生を取り戻し、幸せを感じることができるよう、切に願っています。

    本書は、私がどのようにこの問題から抜け出したか、体験を綴ったものです。必要なところから読んで頂いて構いません。あなたが子どもの頃の純粋無垢な感性を取り戻すことに、少しでもお役に立つことができれば、この上なく嬉しいです。

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