猫屋奇譚 吉か凶か未だ分からず
- 南3-4ホール | う-81 (小説|妖怪・もののけ)
- ねこやきたん きちかきょうかいまだわからず
- 大河内一樹
- 書籍|A5
- 68ページ
- 500円
- https://www.pixiv.net/users/1…
- 2025/5/11(日)発行
- 「猫屋奇譚 鬼にあふこと参 吉か凶か未だ分からず」
鬼にあふことシリーズ3弾目。本文68頁
妖刀二藍に焦点を当てた3話収録。秋高し・吉か凶か未だ分からず・青碧ある夜、鬼の一族が襲撃を受ける。
そのさなかに人形が持ち出され、ある寺の最奥に仕舞われていたのだが。
「人形を引き取りに来た」
長い時を経て、晴に妖刀二藍、そして陰陽師橘が動き始めた。本文より抜粋
単体で読めます!鬼にあふことは連作で緩く繋がっています。
僕は鬼を見た。肩よりも長い黒髪を後ろで固く結び、鬼面を付けた鬼が松明の明りに浮かび上がる。
周りに群がる鬼を次々と斬り倒し、鬼面に着物に返り血が飛ぶその中で刀だけが青白く闇に浮かび、まるで細い三日月が空から降りて来たようだ。
もう一人、仲間だろうか。同じく周りに群がる奴らを斬りながら鬼ではない物の怪が走り込んで来た。
「晴が呼んでいる。呼びに来たんだ」
「あっちはもう良いのか」
「それは分からない。ただすぐにお前に来てほしいって。自分は月影様の店の者だ。手助けをしに来た」
彼らのやり取りを聞きながら窓から庭へと飛び降りる。
僕は鬼を目に焼き付ける。赤味を帯びた黒い両目に口角を上げたきつい口元。
僕の声は、この場から逃げようと無我夢中の仔供には聞こえない。連れ出されてしまった。「猫屋奇譚 鬼にあふこと」シリーズ紹介
猫屋奇譚の中で続けている連作になります。
橘の経営する喫茶店猫屋に「働かせてよ」とやって来た鬼の晴。
訝しく思いながらもバイトとして受け入れた橘は前世でも晴と関わりを持っていたのを知ります。
前世での出会いに偶然に交錯した争いごとに揉め事。そして何故猫屋に来たのかを晴が語ります。
シリーズ一覧
・猫屋奇譚 百鬼夜行 晴と橘が初めて行き会う話。
・鬼にあふこと壱 晴はどうやって猫屋に潜り込んだのかの話。
・鬼にあふこと弐 玄冬素雪 一度限りの出会いかと思っていた陰陽師とまたしても出会ってしまった晴の話。ここで名前が橘だと知る。
