アイドルグループでパステルピンク担当のいちごと、水色担当のあたし。チェキ列を捌く日々に突然降りかなる運命の恋と傷害事件、そんな中いちごは突然姿を消してしまう。
『苺的生活』
学校もバイトも辞め自宅のキッチンに篭るひかりには、推しのいるSNSとなみさんが持ってくる食べ物が生活のすべてだった。赤い月が登り、終末の噂が囁かれる中、ひかりはある待ち合わせのために化粧をはじめる。
『わたしめつぼうちゅう』
色づく木々が影を落とすスイミングスクール、生きもののいない水中公園、シェルターとよばれるゴンドラ乗り場。終わったあとの世界でわずかな記憶をあつめて歩く、ニコとわたしの長い長い旅の一部。
『ニコ、世界の終わりに歌って』
世界の果てのようなフードコートでロリータ服を纏う大嫌いな親友・伊勢崎はわたしがクラスの男子にもらったチョコを食べてしまう。親友には内緒のバンドに新しい恋、ぶつかりあうふたりは春のなかである決着をつける。
『春のベランダの虫』
──女の子と女の子、その一瞬のかかわりを描いた作品集。