本泉鏡花、宮沢賢治、小川洋子、筒井康隆、オスカー・ワイルドなどの文学作品や、映画『ひまわり』、シャネルの人生などを“花”の観点から読み解くエッセイ。noteでの連載開始後、SNSを通じて、読書や花、植物を愛する人、詩歌の創作活動をする人の間で好評を博し、「紙の本で読みたい」との声に後押しされて、2024年10月末出版。
【目次】
プロローグ 物語の〝花〟を生ける
春
●少女と女王をつなぐ花
『森は生きている』(サムイル・マルシャーク)の松雪草を生ける
●水仙は、心の静寂清明な一点を映し出す
「月光は受話器をつたひはじめたり越前岬の水仙匂ふ」(葛原妙子)の水仙を生ける
●〝死者〟に手向ける花
「亡き王女のための刺繍」(小川洋子)のツルボランを生ける
●蛇に呑まれた桜
「桜心中」(泉鏡花)の桜を生ける
夏
●純度の高い恋は地に落ちて、いっそう輝く
「ナイチンゲールとばらの花」(オスカー・ワイルド)の赤いばらを生ける
●花に生かされ、花に奪われたラブストーリー
『うたかたの日々』(ボリス・ヴィアン)の睡蓮を生ける
●小町の復讐をかたどる花
「小町の芍薬」(岡本かの子)の芍薬を生ける
●過去も未来も超える花
「時をかける少女」(筒井康隆)のラベンダーを生ける
●みんなの「幸い」のために生きたいと願う花
「ガドルフの百合」(宮沢賢治)の百合を生ける
●それでも太陽を見つめつづけた花
映画 『ひまわり』(監督ヴィットリオ・デ・シーカ)のひまわりを生ける
秋
●鬼がこの世にただひとり、生きた証を刻みつける花
「紫苑物語」(石川 淳)の紫苑を生ける
●女の生き難さを物語る花
『源氏物語』の朝顔を生ける
冬
●カメリア、それはシャネルの戦友
シャネルのカメリア(椿)を生ける
エピローグ おわりの、いのりの花
参考文献
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