『昔々の事でございます……』
盲目の語り部が語るのは世にも恐ろしい怪異の物語。
人の魂が歪み魔物となって災いを成す世界で
魔物の心を覗きその過去を語り歩く異端の語り部ヨリ。
現を映さぬその眼に映るのは、この世にあらざるモノの悲哀。
愛憎、絶望、嫉妬、憤怒。
何故彼らは異形と成り果てたのか。
怪異語りのヨリと、その用心棒キョウが織り成す怪異物語。
全年齢、くそデカ感情、執着を抱えた主従のような、バディ物のようなお話となっております。
紙が稀少な世界で一般の人々の娯楽として、物語を語り歩く語り部という半世捨て人がおります。
彼らは類い稀な記憶力と、その目に捕らえた人の心が見えるという異能を持っており、用心棒と呼ばれる者と二人で旅をしてまわります。
ヨリもまたその一人ですが、彼は盲目。だが現実を映さない代わりに魔物の心を読み解く力を持っております。
そんな彼が何故そのような目を持ったのか。キョウとの関係は? web掲載に書き下ろしを加えた全五席です。