短歌と散文が詰まった、かわいい本です。
・短歌チラ見せ・
(溺れる)
きみに嫌われにゆきたい バッド・ドリーム 恋くだらない恋を憎んだ
静けさに笑っちゃってもふたりぶんの呼吸で保っている少女性
これ以上は愛だと知ってごみ捨て場に放つ賛美歌を知っている海
くちあけて。触ったことないよそんな、そんなところで生きてみたいな
光が散らばってあなたは掠れた声で淡々と天井を眺めていました
(うみにく)
春雷の鳴る午後どうせ生きていく 途切れ途切れのこんな呼吸でも
なんとなく撮った写真が最後ってわらえる、笑って、笑っていてね
神様の呼吸でゆがむ朝顔の支柱 過ぎたことを忘れたい
水槽のガラス汚れて夏休み誰もあなたを責めやしないよ
君のいた町には静かに雪が降る 名のない日々に祝福がある