まえがき
29歳。20代最後の年。鏡に映る自分はもう若くはない。20代は夢に溢れていて自分はすごい奴になれるんじゃないかと信じて疑わなかった。でも29歳になって自分は何の変哲もない普通の人間だと薄々気づいてしまった。ここからは30歳。幼い頃の時間は長く感じ、老いてからは短く感じると言う。僕は人生の体感時間でいうと半分の時間を過ごしたことになる。言わば僕の「半生」はもう終わったのだ。
やりたい事をはじめても中途半端で、結局今になって身の程を知ることとなっているわけである。今となっては身体一つしか残っていないが、僕の中には「半生」が記憶として残っている。僕がこの記憶を忘れる前に、そして残りの半生を歩み出す前に、ここに書き留めておこうと思う。
僕の恥ずかしい半生をエッセイ集にして残そうと思い本にしました。このまま老いて死ぬのか。今思えば小さい頃から変な無力感はあったし、孤独で寂しかったように思う。29歳になった今、僕が出来ることはなんだろうと考えた時に僕は半生を書き留めることにした。◇エッセイ ◇ノンフィクション ◇サブカルチャー