「この前、映画館に行ってきたんだよね。みんなはあの映画みた?」「え?先生って映画館に行くの?」
子どものひとことが、衝撃的だった。
でも、それと同時に、「私も子どものころ、そんな風に先生を見ていたな。」と思った。
先生は、学校にいる人。
先生は、学校で私たちに授業をしてくれる人。
先生は、私たちを叱ってくれる人。
私たちの、先生。
私たちの先生は、いつも「先生」という役割を担っていた。
「先生」ではないときの先生のことを、考えたこともなかった。
学校にいるなかで「私たちが児童・生徒である」ということはいつの間にか、じんわりじんわり染みついていた。
私たちは、学校に通う人。
私たちは、学校で授業を受ける人。
私たちは、先生に育ててもらう人。
私たちは、児童・生徒。
私たちは、いつも「児童・生徒」だった。
学校にいたそのとき、私たちは「先生」を、周りの「児童・生徒」を、その人として見ることができていただろうか。
私は、ちっとも見られなかった。
でも、「先生」を「その人」として見ることができていたら、ほんの少し、学校の居心地が良かったのかもしれない。
そう思っています。
今回は、様々はバックグラウンドをもつ先生方にインタビューを依頼。
先生方の「先生」らしい部分と、「その人」らしい部分を、じっくり伺いました。
学校にいる人たちの「その人」らしさを垣間見れば、少し「先生」の枠が捉えなおせるかもしれません。
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