文学フリマ東京39にて頒布する、小説合同誌の新刊です。
私を恩人と慕うマジシャンの奇妙な「質問」、老人のこなしている意外な「仕事」、昏い海の底へと還った彼女が抱えた「想い」、鬱屈と続く日々に労働者が見出した「答え」……。
落とされた影の暗さもまた多種多様、そんな4つの小説を収録した合同誌。
【収録作品・あらすじ(掲載順)】
橙田千尋『忘れられない』
覚えてますか? 覚えてますか? 覚えてま【あらすじ】
初めてのマジックバーで楽しい時間を過ごした「私」。しかしその後、店員が時々質問をしてくるようになる。それはいつしか店の外でも、店を訪れなくなった後も……。読めばきっと、忘れられないことが増えます。
第六惑星『送り屋』
あんたは人生を変えたいと思ったことはないのかい?【あらすじ】
普段は商店街の隅っこで飲んだくれている老人。そういう人ほど少し珍しいお仕事をしていたりします。今回はある老人のお仕事に一日密着。どうやら生き方に悩みがあるようで…?
animus-siki『戻って、違って、還って、想って』
灰は灰に 塵は塵に 私は潮に【あらすじ】
以前、書いた百合の話の別視点を書きました。そしたら何故か百合成分よりコズミックホラー成分が……。 キャラは勝手に動く! 仕方がないね。主人公が心を開いた途端、自身がどんどん変わっていく様をどうぞ。
井桁『退廃的モノローグ』
ある配達員が本気で愚痴るとこうなる【あらすじ】
清水亨はアルバイト、正社員を経て運送会社の下請けドライバーとして働いている。毎日感じるストレスを作業の合間に発散することが日課となってしまった。誰に話すわけでもない、退廃した独白。