静岡は三保の地。野球部所属の高校二年生の榎田は未だ公式戦未出場。自称悪魔の男と出会い、犠牲が出る代わりに野球が上手くなるという赤い種をもらう。引退までの一年間で何が犠牲となっていくのか。その一方、同級生の穂乃果、愛莉、宮前は榎田の異変に気づいていく。彼らの友情は榎田の正気を取り戻すことはできるのか。そして、悪魔を名乗る男の正体とは?
▼本書を読んだ方にキャッチコピーと感想を作成いただきましたので紹介します!▼
◆ライター・女性
「ある日、僕は悪魔と出会った──。4つの赤い種が、僕を闇の中に引きずり込んでいく」
榎田と穂乃果それぞれの視点での心理的な描写は繊細で、二人の高校生が自分自身の抱えきれない悩みと互いに対する想いとの狭間で揺れ動き、苦しみあがく様子がよく伝わってきました。
◆20代・女性
「──何かを犠牲にしてでも手に入れたいものはありますか?」
野球部に所属する二人の少年とそのクラスメイトである二人の少女の青春小説を軸として、過去の事故と幽霊のうわさ、その事故を知る人や悪魔の存在、二つの時代が平行になったとき、謎解きがされるような作品でした。一つの作品を読み終えたときに、全体を通じての謎が解消されることや青春小説としての爽やかさを感じつつ、どこかで家族関係について強く考えさせられていました。