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売れない僕たちは世界の底で

  • い-20 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • うれないぼくたちはせかいのそこで
  • 古今果歩
  • 書籍|B6
  • 48ページ
  • 500円
  • 「私に名前をつけてほしいの」人間にとてもよく似たロボットは言った。廃棄される前に、と彼女は口には出さなかったけれど、
    ーーそういうことなのだった。


    優秀すぎるNEG型ロボットの登場がすべてを変えた。
    まず人間によく似たNEHU型ロボットが、つづいてほとんどの人間が仕事を失った。
    金と居場所を確保できたのはごく一部の人間だけで、NEG型ロボットと彼らを頂点とした新しいヒエラルキーができた。そのヒエラルキーの中で人間は3つの階層に分類される。
    上流に属する彼らと、なんとか最下層の仕事にしがみつくことができている中流の人間と、
    それから。
    その新しい世界で、地下の店の売れない商品であるNEHU9型の子供型の「僕」とNEHU8型ロボットの「彼女」は小窓から月を数えていた。
    二人で見る満月はあと数日で12個目になるはずだったが……。

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