加度野村というホタルの名所がありました。村の人々は昔から、ホタルを村の守り神と考え、たいせつにしてきました。
そんな加度野で、虫売の喜蔵を筆頭とする「虫焼き提灯」と呼ばれる三人組が、お城の殿さまの命令で、たくさんのホタルをつかまえていくようになったのです。加度野ボタルはみるみるうちに減っていきました。
村の少女ヤエは虫を助けてしまうたちで、虫焼き提灯からホタルを隠したり、家に迷いこんだガを放してやったりしていました。
ところが、ヤエの妹のテイは、さほど虫が好きではありません。ある日の朝、ヤエと一緒に寝ていたはずのテイの姿が消え、家族も、村の大人たちも、ヤエに妹がいたこと自体を忘れてしまっていました。
それは加度野の精霊のしわざでした。喜蔵にホタルが多くいる場所を教えた罰として、テイは森に連れ去られていたのです。
ヤエはホタルを守りつつ、ヤエを取り戻そうと決意します。
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