夢をみる ヤモリ みたいな詩と詩のあいだに 人間のわたしは眠っている。
「いま」と口にするとき、時の影はすでに見えず、台形の島はアクリルガラスのむこう側に曇り
あなたが幼いころに横たわった古墳が、この世のものでない星座を描いて
よごれて何度も使われた異国の為政者、そのひたいに
数千年のちのようやくの憎しみと正しい憤りを投げている、その姿をわたしはみる。
―― 「夢をみる」から
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・本文は手書き原稿をスキャンして作っています。
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