一宮翔(いちみやかける)は学校でいつもひとり。
町に台風が近づくその日、
転校生の安達斗真(あだちとうま)と二人して家に帰れなくなる。
避難したファストフード店で友達でも知り合いでもない二人は自分の抱える傷について話しはじめる。
以下本文より抜粋
「大丈夫だよ」
声は届かない。
それでも、あの時に言った言葉が、安達の心に少しでも残っていたらいいなと思った。
せめてこの夜だけでも。
そう願って、目を閉じた。
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