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ぬばたま第三号

  • 第二展示場 Fホール | し-48 (詩歌|俳句・短歌・川柳)
  • ぬばたまだいさんごう
  • ぬばたま同人
  • 書籍|A5
  • 600円
  • 2018/11/1(木)発行
  • 〇同人連作 乾遥香    「Iris」30首 初谷むい  「光の光たる」30首 廣川ちあき  「トマト缶のある自炊風景」16首 久間木志瀬 「飛ぶみたいだね」15首 坂本歩実   「歪んだ中指」13首 松岡礼慈   「絶望が」13首 大橋なぎ咲 「町の名前」10首 加瀬はる  「栞の痕」10首 九条しょーこ「満」10首 越田勇俊   「八月」10首 佐藤廉   「slowdancinginthedark」10首 関寧花    「心気症」7首
    ●テーマ詠「赤」 ●一首評
    ●前号評 堂園昌彦  『「ぬばたま」第二号を読む』
    〇特別企画「大学短歌バトル2018全首評」  乾遥香×岐阜亮司


    ●●第三号掲載連作より●●
    黒いソファをしつらえた人ありがとう今の気持ちにすごく似合って 昼の鳩 たとえ行くなと言われればどこにも行かないのに 夜の鳩 泣きながらわたしは無料じゃないことを有料でもないことを泣きながら 微笑みつつ話せば過ぎたことになる怒りすべてについてくる月
    -乾遥香「Iris」

    『制服の白いラインが蛍光で世界が終っても光ってる』 よろしくねあたし二次元の女の子おなかは空かないけどここにいる グッモーニン人生どうでも飯田橋人生どうにか鳴門大橋 おそいってあたらしいってことでしょうあたらしくいるからここに来て
    -初谷むい「光の光たる」

    ああこんなものがきれいだスーパーの何か冷やしていた氷水 桃とラムネてんでに売れてゆくどれもぼくとは関係ない愛ばかり レッカー車とレッカーされていく車いつか終わるんだと諭されて
    -久間木志瀬「飛ぶみたいだね」

    生き死にに間違いなんてない夜の歯磨きにひどく時間がかかる 日傘!今は激しい月影を遮るために、山風は死だ。 川を渡るお花畑はいらないと言ってくれれば火をつけたのに あたしの力で手に入れたんじゃなくってもこれらは全てあたしのものだ
    -的野町子「歪んだ中指」

    月イチで帰ってくると言われても台風は来て去っていく点 あの店でランチしたとき吹き抜けを一緒に見上げておけばよかった 友達にバイクを買ってあげたいと思う気持ちを相談できる もし君が去年引っ越ししていたら買ったコップがあると言うだけ
    -大橋なぎ咲「町の名前」

    半袖の寒きに日なた求めつつうつむけば街の凹凸を知る 葉月尽 レモンサワーに秋が来て酸きこと君にくり返しいふ 酔ふことはたやすき罪科 ぼくたちを雨はしばらく湿らせている
    -越田勇俊「八月」

    最悪の夢から醒めた真夜中の手がピーナツバターの匂い 暗闇で踊るあなたがあなただとわかる 微熱の祝日は雨
    -佐藤廉「slowdancinginthedark」

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