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閑窓vol.5.1 道辻の(ささやかな)灯り

  • 第二展示場 Fホール | つ-17 (小説|アンソロジー)
  • かんそう
  • 熾野優・瀬戸千歳・丸屋トンボ・Yoh クモハ
  • 書籍|B6
  • 28ページ
  • 300円
  • 2023/5/19(金)発行
  • 再びの「架空の商店街、その暮らし」


    全4篇収録。


    Lineup!!!!

    梅の季節/丸屋トンボ

    長年連れ添った妻に先立たれた夫は、一年も経つと呆けるそうだ。医者は娘の心構えのためにと親切心から伝えたのだろうが、傍聞きした夫の三木夫にとっては気分が悪い。今年で米寿を迎えても、なぜか耳は遠くならなっていない。


    付憑/瀬戸千歳

    カガノさんは風呂がきらいなので、ひとりになりたいときは銭湯へいくことにしている。蒸気のなかにいては境目がますます曖昧になってしまうらしい。それじゃあ銭湯は霊とかいないんですかと、いつだったか尋ねたことがある。そういうんに頓着せんアホみたいなんがおる。


    名もなき骨/熾野優

    このバス停は車庫の次の停留所にあたるため、毎朝バスの到着が遅れることは決してない。いつも同じ時刻のバスに乗るので並ぶ人たちの顔ぶれも覚えていて、眼鏡をかけた長身だが猫背のサラリーマン、オフィスカジュアルといった服装の茶髪の女性、そしてこうやってバスを待つ間にようやく目が覚めてくる私が続く。


    顔燕(ツサカ)/Yoh クモハ

    黒い翼が初夏の空気をバターナイフのように切り取っている。商店街をツサカが飛ぶようになると汗ばむ季節だ。ツサカは軒先に巣を作る鳥だ。縁起のいい鳥だと言われているが、フンも落ちるし、食べ物屋には歓迎されない。


    挿  画:橋本ライドン
    デザイン:瀬戸千歳

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