長期にわたる鬱で希望を失った雅伸は、別の理由で死にたい女に誘われ、ともに最期を迎えるための生活を始める。
新居を選び、食卓を囲み、籍を入れ、雨の日は同じ傘に入り、ひとつの寝床で眠りに就く……
初めて手にした安らぎは全て、約束の夜に潰えるための仮初――。
黒い渇望が赤色に染まり切った、その先のことはまだ誰も知らない。
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短編集『赤を囲う』の続き、相模雅伸と紺野未紅のその後を描いた連作短編集です。
この一冊だけでもお楽しみいただけるよう『赤を囲う』表題作「赤を囲う」を本作用に改稿した他、
webで公開している「千々ノ一夜迄」「傘を咲かす」「眠れぬ夜に」「夜中にアイスを買う自由」を再録、
新たに「人間ごっこ」「皆紅」「朱のあとさき」を書き下ろしました。