ニューヨークに住む決意
部屋探し
引っ越しの日
部屋の間取り
ルームメイトについて
ルームメイトについて2
コインランドリー騒動
夜中の怪奇事件
よく分からない種類の気まずさ
屋上ではしゃいだ日
ハプニング!トイレが詰まる年明け
具合が悪くなる事件
学校で顔を合わせる友人からは「え~ルームシェアでルームメイト? なにそれ楽しそ~! 毎日一緒にご飯食べたりするの?」とワクワクした瞳で尋ねられたりしたが、その期待をぶっちぎりで裏切るがごとく、私たちの関係は実にさっぱりしていた。三食を共にすることはなく、基本的に私は自室で、YさんとF氏は二人の部屋で過ごすという、互いに介入しない生活を送っていた。こちらは学生、向こうは社会人といったように生活スタイルはそれぞれ異なるし、そもそもラブラブなふたりの間に入るのもなんだか野暮だしはばかられた。お二人の生活スペースにお邪魔してすいやせん、へへへ……というぐらいの遠慮が少なからず私の方にもあった。とはいえ家賃を払っている以上はこちらも正当な同居人であり、少しずつアパートでの生活に慣れてくれば私も決められたルールの上で共有スペースを堂々と使う住人になっていった。
(以上一部抜粋)
私は洗濯をしようと近くのコインランドリーに行くことにした(こちらでは洗濯機を所持している家庭は少ない。代わりにコインランドリーが街中に数多く出現している)。Yさんに店の場所を教えてもらい、溜まった洗濯物を袋に詰めたニューヨーカースタイル(※)で向かった。ちなみにそこのランドリーではそれなりの台数が設置されており二十四時間つねに稼働していたが、いつも四~五割方が壊れていて使用不可だった。故障中を意味するOUT OF ORDERの紙(手書きでデカデカと書かれていた)がそれらに貼られており、混んでいるときは他の人の洗濯が終わるまで待たなければならない。お客さんは毎回多く、繁盛しているのに何故。頼むから直してくれ。
(以上一部抜粋)
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