日記本、2023.11月刊行、B6、134p。
きらさんと暮らしています。2023年1月21日から7月31日に書いた日記。
仕事を辞めて2ヶ月目~8ヶ月目まで。よく行く場所は、役所と病院と美術館。本を読んだり寝込んだり、 映画を観たり寝込んだり。
週に一度のアルバイト、月に一度のHello,ワーク。大長編の夢を見て、忘れぬうちに記録する。女性の歯科医に初めて歯を削られる。こじらせた鬱がはじけ飛び、大惨事。初めてのカウンセリング。高松と青森に弾丸旅行、刺身を前にダウンする。
一歩進んでは三歩下がる、まだまだ元気のない日々の記録。
〈日記より抜粋〉
この、ゆるい歯茎はたぶん中学時代の自堕落で社会から落っこちたまんま何の希望もなく、毎日韓国ドラ マ、タモさん、小堺さん、マリコさん(追記:渡瀬恒彦)の繰り返しだった日々のツケである。でも、私の せいじゃない。どこかで密かに眠っているあなたのために、このゆるい歯茎は私のせいじゃないと宣言する 必要がある。取り急ぎ、生き延びましょう。
・・・・
ハロワに行かなきゃいけないが、なかなか準備ができない。何を食べたいのか分からなくて混乱する。声
が出なくなる。おにぎりを与えられる。米かパンかすらも自分で決められないことがある。私は、私がどう
したいのか、私自身が命令を下す機能を失ってしまうことがある。それも頻繁に。
・・・・
脳が疲れ果てて、家事をする同居人をスルーして眠る。ごめんね。嫌な夢をたくさん見た。気になる男性 が他の男性と小指を繋いで歩いているのを見てしまい、私は誰とも番になれないのだろうと絶望する夢。番 になんて、ならなくていいのに。夢の中でも世間の常識が息づいているらしい。彼らはすごく幸せそうで、 夢なのに応援したくなった。あなたの幸せを願っています。
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