それほどガチらず、なるべくラクして美味しいクラフトビールが飲みたいんですけど、なんとかなりませんかね?
これはクラフトビールに興味が出てきたけれどまだそんなに慣れていない人、これから飲んでみようと思っている人の本音ではないかと思います。何かのきっかけでクラフトビールなるものがあることを知り、とりあえず美味しいものを飲んでみたいと考えるのはごくごく自然なことだと思います。しかし、まだハマったわけでもなく、初めから本気を出そうにもそもそも本気の出し方が分からないわけです。さて、どうしたものか。
勉強が絶対に必要だと言う方もいらっしゃるかもしれません。まずはビアスタイルの勉強をしよう、次にオフフレーバーの勉強もしようとかよく言われますし。けれども、これは悪手になる場合もあるんじゃないかと思うのです。美味しいものを飲んでみたいのであって、勉強したいわけではないからです。「え、そんなに回り道しないとダメなんですか?」というのが初めての方の偽らざる気持ちだでしょう。実際私がそうでしたし。
色々飲んで経験するしかないというのは正論で確かにそういう面もあるのですが、勉強するのは正直なところ面倒です。なるべくやりたくない。ということで、自身の成功体験、失敗談を振り返り、「それほどガチらず、なるべくラクして美味しいクラフトビールが飲みたいんですけど、なんとかなりませんかね?」に対して私なりに全力で応える本を書いてみました。
目次
はじめに クラフトビールの成功体験を考える 1
第1章 旨いビールに出会うため、長く苦しい旅が始まる 2
1.ただ旨いものが飲みたいだけなのに・・・ 2
2.手始めにインターネットの記事を読んでみる 2
3.クラフトビールの本を読んでみる 3
4.レーティングサイトを見てみる 4
5.ボトルショップは怖い 4
6.ビアパブも怖い 5
7.ビアスタイルを勉強してみる 6
8.そうして途方に暮れる 6
第2章 立ち止まって考えてみる 8
1.一人飲みで何が分かるようになるのか 8
2.旨いと美味しいは違うような気がする 9
3.判断する対象と自分は一定なのか 9
4.「何が分からないか分からない」という問題 10
第3章 定説を疑ってみる 12
1.よく見かける定義に関する言説 12
2.「初心者が最初に飲むべき5種」は飲むべきか 13
3.ビアスタイルの学習は必須なのか 14
4.ペアリングでビールは美味しくなるのか 14
5.解なし 15
6.ネットの記事は誰の為か 16
7.思い切って発想を変えよう 17
第4章 お店に行こう 18
1.個人経営のお店が面白い 18
2.専門店は怖くない 18
3.当たり前だけれど見過ごされがちなこと 19
4.香港での苦い思い出 20
5.より効率の良い方法 21
6.お店にとって良いお客さん 21
7.自己紹介は双方のため 22
第5章 おすすめするお店、しないお店 23
1.「フルーティで飲みやすい」は鬼門 23
2.質問返しと流れの提示のあるお店は良い 23
3.とあるお店でのこと 24
4.二度と行かないお店が行うイベント 25
第6章 飲み友達を作ろう 26
1.声をかけよう 26
2.連れ立って飲みに行こう 26
3.持ち寄り飲み会をしよう 27
4.ビール祭りに行こう 27
5.SNSで繋がる 28
第7章 コミュニティについて 30
1.逃げても良い 30
2.お互い様 31
3.「半年ROMれ」は案外大事 31
4.分かりやすさの条件 32
5.深い議論のためのショートカット方法 33
6.異なる見解への対処 34
さいごに ラクして美味しいクラフトビールを飲むには 36
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