『イリュミナシオン』の姉妹誌。タイトルはフランス語で「火・明かり/発砲」の意。活動ジャンルも出自も年代も異なるさまざまな表現者たちのアンソロジーとして、『イリュミナシオン』に引き続き、より一層マイナーな海外文学作品を取り扱い、さらに実験・研究的な側面を強調して独自の文章・写真などの表現を探っています。
文フリ限定価格1,800円
定価は1,980円(税込)となります。
◎内容(掲載順)
宮脇諒(ミヤワキ・リョウ) ジャン=ピエール・デュプレー詩・戯曲抄訳「僕はこの惑星にアレルギーがある」
濱岡美咲(ハマオカ・ミサキ) 写真
吉田棒一(ヨシダ・ボウイチ) 創作「フラッシュバルブ」
金村修(カネムラ・オサム) コラージュ、エッセイ「金村修映像展『Sold Out Artist』について」
小松浩子(コマツ・ヒロコ) 写真、エッセイ「自己中毒啓発」
中原昌也(ナカハラ・マサヤ) 創作「久美のため息」
矢田真麻(ヤダ・マアサ) 創作「名医の落とし子」
三田洋(ミタ・ヨウ) エッセイ「坂の詩学」
川本奈七星(カワモト・ナナセ) パウル・レッピン短編「ユダヤ人街の幽霊」翻訳
五井健太郎(ゴイ・ケンタロウ) デルモア・シュワルツ詩「剥き出しのベッドのなか、プラトンの洞窟の中で」「一晩中、一晩中」翻訳、解題「「必敗者」、あるいは夜にとどまり続けた作家」
東海晃久(トウカイ・アキヒサ) アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ 詩「挽歌」「残念ながら、僕は獣じゃない」「海の意味」「海の最期」翻訳
石川義正(イシカワ・ヨシマサ) 論考「啓蒙のパラドクスーー埴谷雄高『死霊』における人工妊娠中絶と革命」
栗原弓弦(クリハラ・ユヅル) ポール・ヴァレリー断章翻訳「あるいは、私の回想」
原智広(ハラ・トモヒロ) アントナン・アルトー抄訳「アントナン・アルトー『イヴリーの手帖』との対峙」、論考「スコラ学的解体とキリストの否定、 存在を忌み嫌うことについてのアルトーの韻律法」
※現在ご闘病中の中原昌也さんの作品につきましては、昨年の秋にいただいた原稿を掲載しております。
編集部の都合で刊行が遅くなりましたことをお知らせするとともに、中原さんの一日も早いご快復をお祈りして おります。
◎責任編集/発行人
原智広
◎編集
矢田真麻, 山本桜子
◎装丁/装画/本文デザイン
栗原弓弦
◎版元
合同会社イーケーステイス
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日本ではあまり知られていない海外文学の作者について簡単にご紹介します。
▶︎ジャン=ピエール・デュプレー(1930-1959) フランスの詩人・彫刻家。ブルトンの招聘でシュルレアリスムに参加。
▶︎パウル・レッピン(1878-1945) プラハのドイツ人作家。ドイツ語で書き、チェコ文学をドイツに紹介。
▶︎デルモア・シュワルツ(1913-1966) ニューヨークの詩人。ランボー『地獄の一季節』英訳。ルー・リードの師。
▶︎アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ(1904-1941) ペテルブルク生まれの作家。ダニイル・ハルムスらとともに「オベリウ」結成。
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