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セカンドアフター vol.4

  • 第二展示場 Fホール | そ-53 (評論・研究|アニメ・マンガ・ゲーム)
  • せかんどあふたー よんごう
  • 志津史比古、noirse、Murderous Ink、ピアノナイク
  • 書籍|A5
  • 260ページ
  • 1,300円
  • https://secondafter.hatenablo…
  • 2022/5/29(日)発行
  • 目次


    【巻頭言】平成の終わり、日本の「二十一世紀」 志津史比古

    【討議】スタジオジブリと平成のアニメ映画 noirse × 志津史比古

    【論考】あなたの見る映像 Murderous Ink

    【論考】ISILテロ動画を巡る随想と葬送 noirse

    【音楽対談】音楽になりえない歌――イスラム国のナシードについて ピアノナイク × 志津史比古

    【論考】ニヒリズムの微光の下で――二〇二一年のいくつかのサブカルチャーについて 志津史比古


    (以下、巻頭言から一部を抜粋)

     本誌『セカンドアフター』は、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故とを受け、それらの出来事との関わりで、サブカルチャーを論評するという主旨の下に二〇一一年に発刊した同人誌である。「セカンドアフター」というタイトルは、「その後のその後」という事態、何かが終わったということもまた終わりを迎えるという二度目の節目を意味している。

     令和の時代の「新しさ」を強調することは、それ以前の時代を忘却する都合のいい口実にしか、もっと言えば、本質的には何も大きな変化が生じていない事実を無視する格好の手段にしかなりえないだろう。この点でわれわれは、「最近の出来事の中で最も「現代的」である事象とは何か」といったことに関心を寄せるよりもむしろ、「今この瞬間に忘却されつつあるものとは何か」と問うべきではないだろうか。

     解消し切れない衝迫から切り離されたとしても、人は、単なる知性や想像力、あるいは共感能力だけで、(戦争体験のような)他者の出来事を自分の問題として共有することができるのだろうか。そこにはやはり割り切れない何かが、上手く言葉にならないとか、むしろ言葉にしたくないとか、圧倒されるような感情の奔流に飲み込まれているとか、そういった対人上の切実感がなければ、伝わらないものなのではないだろうか。今号が「平成の終わり」という形で取り扱いたいのは、今後生じるかもしれない断絶を巡るこうした問いである。

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