こちらのアイテムは2023/5/21(日)開催・文学フリマ東京36にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京36公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

クォータービュー

  • 第一展示場 | O-37 (詩歌|現代詩・散文詩)
  • くぉーたーびゅー
  • 遠藤紘史
  • 900円
  • https://p-and-w.sakura.ne.jp/…
  • 惑星と口笛ブックス(電子版購入者は300円)

     日々の影、影のなかの時間、時間を超える想念を、静謐きわまりない筆致でつづる短篇5作。
     デパートのレストラン街が閉まったあと、一つ目で二対の触手をそなえた「怪人」からオセロを挑まれる「ローズオープニング」。
     久しぶりに寄ったバーでスコットランド北部スペイサイドの閉鎖した蒸留所のウィスキーを飲む男。立ちのぼる記憶、時間の階層のなかで、スペイサイドの短い夏を思う「スペイサイドの空」。
     ふたつの時間をアロワナが結びつける「三月の高崎へ」。
    「クォータービュー」の舞台は病院の深夜の個室である。過労で入院した彼女は思いついて荷物に放りこんだ携帯ゲーム機で明かりを落としたままゲームをはじめる。子供のころになじんだゲーム。暗い病室で錯綜する時間、祖父の言葉、家族で行ったナイター、夜の特急、ゲーム機のなかの街、少年。幾重もの内省。
     一歳の男児を乗せたベビーカーを押して水族館を訪れた男。水の生き物に囲まれた空間で記憶がゆっくりと口を開く「都市の海水」。
      
     登場人物たちは都市の回廊や時間の回廊を黙劇の人々のように行き交う。世にも静かな作家のデビューです。


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