高校3年生、夏。漠然と日々を過ごす受験生の河叶誠一(かがのせいいち)は、模試の帰り道、気付けば見知らぬ町に辿り着いていた。
「ここはね。行き止まりの町なの。どこにも行けない、行き止まりの町」
日が沈むと現れる影の行列。
黒く塗りつぶされた名前の札が並ぶ神社。
この町からは帰れないと告げられた誠一は、町にいた少女・仄香(ほのか)と帰る方法を探し始める。
そんなある日、誠一は亡くなった母の痕跡を町で見つけて──?
「わたしがわたしでいる意味は、あるのかな?」
これは消えたい少女と漠然と生きる少年が不思議な町で過ごした、夢のようなひと夏の話。
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