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春の出来事

  • 第一展示場 | A-27〜28 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • はるのできごと
  • 冬木柊 望月深景
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 56ページ
  • 600円
  • 2022/5/22(日)発行

  • 「春の出来事」 冬木柊

    父親の都合でF県の女子高を転校することになった皆瀬春子(皆瀬春子)。
    同級生たちから慕われ、散り際の美しい桜吹雪の中の別れとなった。
    転校先の学校は県で一番の進学校。K県は桜が今が咲き誇りの段階だった。
    その新しい学校で、春子はまったく予期しなかった出逢いを迎える。
    二つの春の物語から、二〇一八年の春、二〇一九年の春を経て、“ 沈黙の春 ”を迎える。


    「月明かりに照らされて」「未完成」「この春旅立つあなたへ」 望月深景

     家に帰り、脱いだ制服の胸に付けられたコサージュは桜色をしている。もう袖を通すことの無い制服をただじっと眺めていた。さっきまでの賑やかな声が耳に残っている。もう戻ることのない日々を静かに思い出す。まだ卒業した実感が湧かないまま新たなスタートまでの時間を過ごす。新たなスタートは不安や楽しみでとても複雑な気持ちだ。でもきっと、また咲き誇った桜が迎えてくれるだろう。これから先の人生に希望を持ち「ありがとう」とつぶやいてコサージュを外した制服を仕舞った。  

     卒業された皆様、これから卒業式を行う皆様、ご卒業おめでとうございます。例年とは違う学校生活で、中には行事が中止になり満足のいかない生活になってしまった方もいらっしゃると思います。なれないリモートの授業や対面授業での不安、行動の制限がある中でも最後までやり遂げて無事に卒業できたこの世代の皆様はきっとこれから何があっても乗り越えて行けると思います。


    表紙イラスト : @kotono_n0_

    作品の登場人物、イラスト担当、著者は二〇二一年、成人式が中止にされた世代及びその下の世代。

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