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リンゴの恋が実るとき(短編集 文体と作風の冒険)

  • 第一展示場 | H-03 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • りんごのこいがみのるとき
  • 泡野瑤子
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 118ページ
  • 300円
  • https://kakuyomu.jp/users/yok…
  • 2022/11/20(日)発行
  • 私はリンゴと申します。
    村の水車小屋のほとりに、もう十年ほど生えている
    ちょっぴり小柄な林檎の木でございます。


    人間の娘に恋をしたリンゴの木を描いた表題作をはじめ、
    和風、スチームパンク風などそれぞれ趣の異なる
    ファンタジー作品全五編を収録。

    シビアでドラマチックなアワノファンタジーの
    入門編として最適な一冊でございます。たぶん。

    【収録作品】
     ・古井戸
      歴史的価値の高い古井戸を守るよう命じられたきまじめな兵士のお話。

     ・カタリナ
      グランドン王国と隣国モネレシアの戦争が激化する中、
      医師のシモンは日曜が来るたびに病弱な令嬢カタリナの往診に向かう。
      しかし彼には、もうひとつ別の仕事があった……。

     ・リンゴの恋が実るとき
      林檎を名産とする、ある美しい村。
      水車小屋のそばに生えているリンゴは、果樹園の林檎と違って
      人間好みのおいしい実をつけることができない。
      ただひとり、リップという身寄りのない娘だけが、
      リンゴの実を摘みにきてくれる。
      リップに淡い恋心を抱くリンゴだが、ある日傷ついた男がリップの前に現れ……。

     ・鮎の河原―百瀬村白蛇神社縁起―
      百瀬村の利平は鉄砲を嫌い、白蛇河原で鮎を釣って
      妻のお添と二人で暮らしていた。
      河原には、ときどき菊という太り肉の醜女が水浴びをしに来る。
      村が突然の大雨に見舞われた日、菊に蓑を貸してやったことから、
      利平の身に思わぬ災難が降りかかる。
      愛媛県の山村をモデルにした幻想的な夫婦物語。

     ・エディ・アースはもう歌わない
      終戦後、学校にも行けず母とふたりで貧しい生活を送る少年ジャクロは、
      ある日父が愛した歌の流れる街で不思議な店を見つける。
      金属ゴミとお菓子を交換してくれるその店には、
      戦争で両脚と声を失った車椅子のマスターと、
      彼の代わりに話をする金色のロボットがいた。
      マスターに帰らぬ父の姿を重ね合わせるジャクロだったが、
      別れは突然訪れるのだった。
      蒸気機関とロボットの世界で、戦争に翻弄された人々を描いた物語。


    webでも改稿前原稿は全文お読みいただけます。

    年齢制限するほどではないと思いますが暴力・流血描写が含まれます。
    (一般文芸として許容されるレベルとお考えください)
    全体的にひとはしにがちです。(しなないのもあります)
    苦手な方はお気をつけください。

    ※当日来られない方のための通販情報
    BOOTH

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