「後継ぎはいらない、つまり性別は構わないと言ったのです。私はあなたをそばに置きたい、お互いの今後の幸せのためには全力を尽くしますとも。ねえ、添い遂げましょう、末永く」
現代の呪禁師はその日、酷く痩せ病弱な男を「めとる」ことを望んだ。すっかり病み疲れてもう一人で立つことすらもかなわない彼を、どうかそばに置きたいと。二人で暮らしはじめた屋敷からは、遙か遠くの海が見える。これは、終わりの見えた始まりの物語。
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