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恋の炸裂

  • 第一展示場 | E-23〜24 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • こいのさくれつ
  • 芦田 芋助
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 218ページ
  • 800円
  • https://imonome.booth.pm/
  • 2022/5/29(日)発行
  • 『相田の電気で米を炊く』


    恋の成就とはなにか。

    好き合うこと、付き合うこと、まぐわうこと、結婚すること、さらにはそれを継続すること。

    櫃子の恋はそれらのひとつも成さないが、それとは別に成すことがあった。


    中学二年で相田と出会い、それから卒業までの二年間、櫃子は己の肉体の鍛錬に努めた。

    相田をいじめから救うのに、実行犯の皆殺しを画策したのである。

    しかし計画は未遂、中学卒業を機に櫃子と相田は離れ離れになってしまう。

    孤独にひたすら鍛錬するばかりであった櫃子は結局、二年間で相田と一言も交わすことはなかった。


    ”これでいいのだ、と櫃子は考える。相田には相田の幸せがあって、それでいいではないか。自分には踏み込めない相田の領域を、少しそばから見ているだけで、自分の恋はそれでいい。今こうして相田の後ろを歩いているだけで、こんなにも心が躍るのだから。櫃子の人生でこんなにも幸せなのは、初恋の渦中に筋力トレーニングに明け暮れたあの日々にだってもしかすると、なかったことかもしれない。”


    出会いと別れ。地獄の淵で見出した希望の光。

    過度に再生した恋心に突き動かされて、果たすのは再会にとどまらない。

    恋に生きるとはなにか。

    櫃子の自問自答はやがて、実質的同居生活という抜け道を導き出す。


    恋など無縁と思い込むあなたの自意識にこそ侵犯を試みる、無尽蔵な恋物語。




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