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傍へで果報はまどろんでー真白の忌み仔とやさしい夜の住人たちー

  • かたへでかほうはまどろんでーましろのいみごとやさしいよるのじゅうにんたちー
  • 色数赤壱
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 300ページ
  • 1,000円
  • https://novelup.plus/story/99…
  • 2020/12/29(火)発行
  • 「ああそうだ、——死んでしまえばいい」  

    時は江戸。  
    開国の音高く世が騒乱に巻き込まれる少し前。  
    その異貌の仔どもは生まれてしまった。  
    老者のような白髪に、空を溶かしこんだ蒼の瞳。  
    バケモノと謗られ傷つけられて。  
    果ては誰にも顧みられず、幽閉されて独り育った。  

    願ったさいわいへの道往きを、仔どもは自身の死以外には知らなかった。  
    ―——なのに。
      
    腹を裂いた仔どもの現実をひるがえし、くるりと現れたそこは【江戸裏】  
    まことのバケモノが集いし夜の町。  
    魂となってさまよう仔どもはその町で、風鈴細工を生業をする盲目のサトリに拾われる。  

    あたたかな腕は恐怖でしかなく、けれども生まれて初めて、仔どもは愛されることを知ったのだ。  

    風鈴響く常夜の町で、死にたがりの仔どもが出逢ったこれは得がたい救いのはなし。

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