こちらのアイテムは2019/11/24(日)開催・第二十九回文学フリマ東京にて入手できます。
くわしくは第二十九回文学フリマ東京公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

  • ア-12 (小説|純文学)→配置図(eventmesh)
  • かげ
  • 茉莉ゆんゆ
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 44ページ
  • 200円
  • 2017/05/07(日)発行

  • おかげさまで重版出来!(第26回文学フリマ東京にて)


    昔書いた作品に加筆修正を加え、改めて1冊の本にまとめたプチ短編集。

    『招待状』『色職人のいる街』の二編を収録。


    ――これは現実?それとも夢?

    何気ない日常から垣間見る、不思議な世界と物語。


    ********************

    《冒頭試し読み》


     少女はただひたすらに足を持ち上げ、引き摺りながらも、この険しい山道を上へ上へと登っていた。

     なめていたのだ。まさかこんなに険しいとは。

     靴の底を突き上げるゴツゴツとした岩も、真上から容赦なく頭部を打ちつける、傾きも沈みもしない太陽も、全てが予想外の障害物である。どの位登ったのか、どの辺りまで来ているのか、周囲が木々で覆い尽くされた単調な山道であるから、全く見当がつかない。登り始めた時の景色と何一つ変わりやしないのだ。唯一分かっている事は、道は前にも後ろにもただ一つしか存在しないという現実。こんな嘘みたいな一本道を見せ付けられては、やはりここは進むしかないと、己に言い聞かせるより他はないだろう。

     そうやって自分をなんとか励まし、少女はここまで登ってきたのだ。

    ――『招待状』より



     貴方は「色職人の街」のお話をご存知かしら?

     ああ、ご存知でない? そうでしょう、そうでしょうとも。

     あそこはね、貴方、これはあまり大きな声じゃ言えないのだけれど、いわゆる伝説の街なのですよ。伝説と言いましても殆ど真実と言って過言ではない伝説でね、そうです、知る人ぞ知る、というやつですね。

     幾つもの山を越え広い川を渡り、その先の山のずっとずっと奥の、まさに地の果てとも呼べる場所にある街……それがどうしたって? ウフフ、まあ、そう慌てないで。貴方、退屈していたのでしょう? ね、そうでしょう? 退屈は敵だ。どんな楽しみも退屈が相手じゃ敵わない。ね?私はそれを撃退する良い方法を知っていますよ。

    ――『色職人のいる街』より

    ********************


    もうちょっと読みたい……という方はコチラ→https://estar.jp/_novel_view?w=24904925

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