文芸サークル ChambreBlanche(早乙女ぐりこ・一ノ瀬迷子)
「見た目ばかり気にするのは軽薄な人間だ」と言い聞かせられて育ちました。
十代の私は、黒いシャツに黒いスカートやジャージを「これでいい」と言って合わせていました。鏡を見ることはめったにありませんでした。
今日の私は、「これがいい」と一目ぼれした黒のワンピースを着て、大ぶりの天然石のイヤリングをつけ、紫のリップグロスを唇にのせました。鏡の前に立ち、かつて直視できなかった自分の姿を眺めて、悪くないよ、とひとりごちました。
装うことは、自分の人生を彩ることだと思います。
だけど現実には、メイクを落とす元気もなかったり、好きだった服が急に似合わなくなる日もあります。
今回は、そんな〈コスメ・装い〉にまつわる喜びや戸惑いを、言葉ですくいとることを試みました。
それを願う誰もが、自分を装うことを楽しめますように。おしゃれや美容は好きだけれど、いつも余裕のない私達から、愛と祈りを込めてこの本をお届けします。
(早乙女ぐりこ「はじめに」より)
〈目次〉
はじめに
一ノ瀬迷子「L'azur」(思わず前髪を切りたくなる美容院のお話)
早乙女ぐりこ「心にピンク」(美容院に駆け込んで突発的にインナーカラーを入れるお話)
早乙女ぐりこ「絶対泣かない」(体育会系文化部で奮闘する女子高生のお話)
一ノ瀬迷子「曇天に告ぐ」(誰も悪い人はいないのに、女であることがたまに辛くなる営業女子のお話)
早乙女ぐりこ「もう直美かガガ様にご登場願うしかない?」(著者たちの間での通称:「直美」)
〔付録〕迷子のクリスマスコフレ購入予定表
早乙女ぐりこ「推しとパーソナルカラーと私」(2020年3月にハロプロを卒業する船木結さんに捧げるエッセイ)
一ノ瀬迷子「PAUL & JOEに愛を込めて」(おしゃれが苦手だった頃、PAUL & JOE銀座店に通っていた頃のお話)
一ノ瀬迷子「雌猫になれなかった女」(恒例の「東京〈婚活〉カレンダー」第三弾)
あとがき座談会
むすびに
こちらのブースもいかがですか? (β)
かえるの学校 葛城書房 BEDROOM BOOKS トーカ トレードロップ フルメタル中学 raganbooks カフェ・ド・地獄 どろんこ 早乙女ぐりこ(元早稲女同盟)