― だってそうだろう? 俺は褒めるに値しない人間なんだから。
―
「どうせ」が口癖の中学一年の佐夏埼誠人は、入学式の日にとある女子に目をつけられた。
「その「どうせ」ってやつ、やめたほうがいい」
名乗りさえしなかった彼女の黒いセーラー服の胸ポケットの上には「若王子 共子」と書かれていた。
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これは相手の気持ちを素直に受け取れない卑屈な少年と、
落ち着きがなくて自己中心的で謎の自信に満ち溢れている少女が、
「自分」と向き合うために悩み、考え、受け入れるお話である。
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