大都市・東京──と、県境である一級河川を挟んで
向かいに存在する街、下浦坂(しもうらさか)。
この街は、ひどく淀んでいた。
そんな街に暮らす、とある人物たち。
夜な夜なヒトならざる『なにか』と刃を交える、
『元・ヒトならざる存在』である二人の男。
「人より少しだけ長く生きているだけ」が口癖な、
喫茶店を経営する老人。
境遇と環境を呪い、『バイト』と称して身体を売る、
心を無にする一人の少女。
性別も年齢も容姿も、なにもかもが曖昧な、
自らを『骨董屋』と名乗る存在。
そして、淀んだ街へ新たにやって来た、
独りでいることを好む一人の少年。
彼らは彼らのあずかり知らぬところで奔走し、
夜の訪れとともにやがて交わる。
それはまるで、統率の取れているように見え、
それでいて勝手気ままに進んでいき、
やがて終わりを迎える『パレード』のように。
『訪問者』
『魅入ラレ』
『悪魔』
『原初の魔術師』
『神秘による眷属』
様々なモノを巻き込んで、『パレード』は進んでいく。
その終着点で、少年と少女を待ち受けるものとは。
排気ガスと背徳が渦巻く街で紡がれる、
異端なるトリロジー(三部作)。
その第一の幕が、静かに開かれた──
エンターテイメント群像奇譚シリーズ、第一巻。
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