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制服の女

  • ケ-04 (小説|純文学)→配置図(eventmesh)
  • せいふくのおんな
  • 転枝
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 130ページ
  • 500円
  • 2018/11/25(日)発行
  • 僕は古くから、そう彼女が制服を着ていた頃から知っている。

    けれど、彼女からの愛情を確信した瞬間なんて、ただの一度もなかった。

     
     
     『かくしごと』×『カクシゴト』
     
    二本の短編で語られる、浮気している者と浮気されている者、それぞれの視点から描いた二つで一つの作品。
     「僕」は「彼女」が他の男に抱かれていることを知っていた。証拠はなかったけれど確信していた。だからといって、それを問い詰めようだなんて思いもしないまま。「彼女」が「僕」のことを好きじゃなくなっただなんて、そんなことはどうでもよかった。ただ、今疲れきった彼女の近くで夕食を作ってあげられるのが自分だけで、その停滞を崩すつもりがない弱いままの「僕」。
     「彼女」は制服が嫌いだった。セーラー服が嫌いだという自分に頷いてくれた「僕」との暮らしに決して不満はなかった。けれど、日常のそこかしこに積もっていく生活のシミは、意味もなく同居人に苛立ちを覚えさせる。非日常の波に攫われるがまま、「彼女」は大学院の助教授と関係を持つ。助教授のなにもかもが嫌いでも、好きな人間を傷つけられるかもしれない欲求に抗うことなく、停滞の恐怖に怯え弱いままの「彼女」。

    「終電で帰ってきたんじゃないの?」


     『獣物といって』
     
    セリノアカネ 21歳 、女性。小田急線沿いの大学に通う読書好き。趣味は同人誌の製作。イベントでの最大頒布数は9冊。好きな曲はBLANKEY JET CITYの『赤いタンバリン』。実在はしない。実在はしない。
     アカネはミヤザキのことが嫌いでも好きでもなかった。ミヤザキという男はサークルの同期だった。アカネはサークルのことが間違いなく好きではなかったし、嫌いですらあった。その理由は恋愛関係の拗れで、当時の彼氏のことは好きでも嫌いでもなかった。今は嫌いだった。
     アカネは同人誌を作っては、それが大して売れていないことを一人で悩んでいた。ミッコとは違って、彼女は自分の売り方も、自分の魅力も分かっていなかった。
     アカネはミヤザキに告白された。彼女はそれをなかったことにした。

     それが彼女の魅力だって、この作品の登場人物は誰も気がつかないのでここに書きました。

     あなたを世界で一番美しいと思ってくれる人はきっといる。少なくとも私には、そうとしか思えない。


     以下収録が確定次第、作品概要も追加します。


     表紙イラスト シイマナナ

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