こちらのアイテムは2016/5/1(日)開催・第二十二回文学フリマ東京にて入手できます。
くわしくは第二十二回文学フリマ東京公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

君は、本の虫 1

  • コ-21 (小説|恋愛)
  • きみは、ほんのむし
  • さきうら
  • 書籍|A5
  • 100円
  • http://aqualia.web.fc2.com/ho…
  • 大学二年生、春。なによりも本を愛し、本の声を聞いて生きてきたさくらは、初めてできた彼氏に戸惑いながらも、一歩ずつ距離を縮めて、穏やかで優しい、恋をしているつもりだった。でも、バイト先である古書店の店長のことだけは彼に言えない。古い町屋を改装した古書店でいつもおっとりほほえんでいる、鰻のように掴みどころのない、どこか不思議な雰囲気をもつ青年。それを友人は、「あなたはその店長が気になっていて、やましい気もちがあるからよ」と指摘する――。
    彼氏のことはもちろん好きだ。好きなはずだ。でも彼のために店長と離れることは、寂しくてできそうにない。この気持ちを何と呼べばいいんだろう。

    ……恋って、どうやってするんだろう。

    満ち足りているはずなのになにかが足りない気がする。何かをなくしている気がする。でもそれがなんなのかわからない。

    風に舞う花びらのように惑うさくらのもとへこの春、現れたのは、「僕たちは物語を旅するんだ」と胸を張る、きれいな眼をした小さないきものだった。人と同じ姿かたちを持ちながら文庫本一冊くらいの大きさしかない珍妙なそのいきものを『虫』と呼ぶことにしたさくら。彼はするりとさくらの日常に入り込んできて、さくらの物語をその瞳で見つめていた。物語を渡る彼の、湖みたいな瞳に映るさくらの”物語”とは……。

    Web連載中の『君は、本の虫  1虫が出たぞ!』再録コピー本です。未掲載部分を含む第一話をすべて収録します。


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