それは突然のことだった。知性とキース・ムーン的マインドを持つドラムスの及川、どんな楽器でも淡々と完壁に弾いてしまうキーボードの桐原。そしてわがままで毒舌、完璧な容姿のバンドの中心スーパーベーシストの由希。由希の思惑により、なぜかバンドに関わることになった音楽素人四十歳の俺。要らないはずの俺がなぜ必要とされるのか。中学の頃、夏尾さんと過ごした日々からそれは始まっていた。
少しほろ苦い、遅れてやってきた俺の青春。
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