玉響綺譚
- う-81 (小説|エンタメ・大衆小説)
- たまゆらきたん
- 早高叶
- 書籍|A5
- 98ページ
- 500円
- 2026/9/1(火)発行
【玉響】たま―ゆら
①しばらく。しばし。
②かすか。
あるいは、時と空間を超えて存在する一人の少女の名。
年の頃は十七、八。長い黒髪に白い顔、花のように微笑み、鳥のように小首を傾げ、風のようにさりげなく近づいてきて、月のようにこちらを静かに見つめている。決して年を取らず、殺されても甦り、時を超えて生き続ける。
不可思議の少女たまゆらと、彼女に出逢った人々が紡ぐ怪奇幻想の物語4編を収録。「花玉響」
戦後まもなくの混乱期。高子の兄が「この人と結婚する」と連れてきたのは、儚げな少女。
高子は一目で彼女に魅せられてしまうが、婚礼の翌朝、思いがけぬ事態が……。
「鳥玉響」
舞台は現代。殺人と死体遺棄の罪で服役し、出所してきた章子。
ある日、雨の公園で「唄を忘れた金糸雀は」と歌う少女を拾い……。
「風玉響」
高度経済成長期の時代。女子大生・野分は国語教師の都さんと一緒に暮らしていた。
しかしふとしたことで彼女は出て行ってしまい、残された野分のもとに訪れたのは……。
「月玉響」再び舞台は現代。不登校で家にも居場所のない千月は、伯母と従姉の暮らす家に身を寄せていた。
深夜、死んでしまったはずの金魚が廊下を泳いでいくのを見つけ、それを追っていった先に……。
