「花玉響」
戦後まもなくの混乱期。高子の兄が「この人と結婚する」と連れてきたのは、儚げな少女。
高子は一目で彼女に魅せられてしまうが、婚礼の翌朝、思いがけぬ事態が……。
「鳥玉響」
舞台は現代。殺人と死体遺棄の罪で服役し、出所してきた章子。
ある日、雨の公園で「唄を忘れた金糸雀は」と歌う少女を拾い……。
「風玉響」
高度経済成長期の時代。女子大生・野分は国語教師の都さんと一緒に暮らしていた。
しかしふとしたことで彼女は出て行ってしまい、残された野分のもとに訪れたのは……。
「月玉響」
再び舞台は現代。不登校で家にも居場所のない千月は、伯母と従姉の暮らす家に身を寄せていた。
深夜、死んでしまったはずの金魚が廊下を泳いでいくのを見つけ、それを追っていった先に……。