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迷鳥回視

  • お-21 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • めいちょうかいし
  • 青波零也
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 380ページ
  • 2,000円
  • 2024/2/25(日)発行
  •  
    青い空を横切る、鳥たちの影。先頭を行く一羽が群れを率い、整然とVの字を描いている。雁行、という言葉を教えてくれた父の横顔を、すぐには思い出せなくなっていると気づく。僕はいつしか、父と母との思い出も、温もりも忘れてしまうのだろうか。群れからはぐれた僕を置きざりに、渡り鳥は空をゆく。
     
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    くたびれたリュック、底の減った靴。
    それ以外の全てを置き去りにして、僕は今日もあてもなく歩き続ける。
    いつか、どこかに、至る日が来ることを信じて。
     
    「僕」のあてもない旅路と戻らぬ日々の回顧を描く、365日をかけて綴った140字小説集。
     
    もしくは『無名夜行』の前日譚、語られざる「彼」の視点による物語。

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