月末の土曜日、夕方六時前の石橋商店街。活気溢れる通りから少し外れた細い路地に、私たちが目指す古民家はあります。門を入り、小さな前庭を横切って、カラカラと引き戸を開けましょう。おや、既に三人分の靴がありますね。玄関を上がって、すぐ左手の和室に入ります。「こんばんは」「あ、どうも」「こんばんはー」挨拶を交わしたら、十四畳ほどの室内に円形に並べられた腰掛から、好きなものを選んで座ります。あ、床に直接座って、腰掛を机代わりにしても大丈夫ですよ。とにかく好きな場所に座りましょう。さて、まだ少し時間があるので、今月集まっている作品を読み返しましょうか。ん? 今回のテーマは取っ付きづらかったですか? でも、ひとたび会が始まれば、思いもよらない発見に溢れていて、きっと楽しめると思いますよ。あ、また誰か来たみたいです。あと五分もすれば、始まりそうですね——。
この冊子は、「ライティング愛好会」の作品集です。私たちは月に一度集まって、お互いが書いてきたものに感想を言い合うという活動をしています。作品には、その月の司会者が設定したテーマに沿ったものと、自由に書かれたものの二種類があり、毎月どちらも個性豊かな作品が勢ぞろいします。
読者の皆さんにも、本誌を通してその一部をお楽しみいただけたら嬉しいです。
めくるめくる第二号 目次